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14 2011

Xperiaが成し遂げた事

バルセロナで開催されている「Mobile World Congress 2011」に合わせた新商品の情報が届いていますね。

その中でも自分が注目していたのがソニー・エリクソンのXperiaシリーズ。

「Xperia PLAY」は先週Facebook上で公開されていましたが、それの正式発表と共に、「Xperia arc」をコンパクトにした「Xperia neo」と、neoにQWERTYキーボードを搭載した「Xperia pro」も発表されました。

特にproはTwitterのTL(タイムライン)でも好印象ですね。

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左から「Xperia PLAY」、「Xperia neo」、「Xperia pro」


更にドコモが今月24日に新モデル発表会を行います。
「Xperia arc」は発表されるのか、他にも発表される端末はあるのか、非常に楽しみです。


そんなXperiaシリーズがどんどん展開を広げていく中で、先日「Xperia SO-01B」の生産終了がドコモのホームページにて案内されました。

so-01b_001_80.jpg


もうすぐ国内でも発売されるであろう「Xperia arc」を見越しての判断でしょうね。


Twitterでは「国内のAndroid(スマートフォン)普及に一役買った機種」と言われた方がいました。

確かにXperiaはたった1機種でAndroid普及にかなり貢献したはずです。
販売台数も年末までに約60万台と、それまでのスマートフォンを考えるとかなり高い数字が公表されています。


そんなXperia(SO-01B)ですが、自分の中での一番の功績はドコモ スマートフォン」という新たなカテゴリの新設であると考えています。

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Xperia発売から登場した「ドコモ スマートフォン」。

ご存知の通りドコモは約2年前にFOMA端末の型番を一新
それまで「N904i」や「SH706i」の様に表現されていたものから、「F-01A」の様に変更し、搭載されている機能による型番での区別を廃止しました。

そして、それと同時に設けられたのが、「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」という4つの新シリーズでした。

docomo_002_550.jpg
以上の4つと「らくらくホンシリーズ」を加えた5つのカテゴリで展開する事になりました。


この新型番・新シリーズの導入は、消費者や製造メーカーの為と言うよりドコモの為のものかなという印象を受けました。

905iから新たにバリューコースを導入し端末代金が上がったことにより、消費者は買い替えサイクルが長くなるのを見越して高機能な90Xiが売れる一方で、70Xiの販売台数が伸び悩んだ事により、新型番へと移行する事となったのは当時の状況をご存知の方であれば容易に想像が付くと思います。

つまり戦略上あえてややこしくしているのではないかと。


この型番変更ルールは、当時「F1100」や「M1000」といったiモード機とはまた違ったルールに沿っていたスマートフォンにも適用される事となります。

スマートフォンは「PRO」シリーズにカテゴライズされていました。

ちなみに、ドコモは新シリーズ導入にあたり、将来的にはSTYLE等でもスマートフォンを展開していきたいと発表会の質疑応答で仰っていました(新シリーズ発表会質疑応答より)。
今にして思えば、SH-03CやT-01Cは「PRIME」として発売したかったのではないでしょうか。


そんな中、一昨年11月にソニー・エリクソンのAndroid端末「Xperia X10」が発表されました。

ドコモの発表会での質疑でも山田社長が「最終調整中」と発言され、国内でも大きな注目を集めました。

しかし、それと同時に「Xperia X10」として商品展開されるのではなく、あくまでPROシリーズの1つとして「SO-01B」なんて独自型番を付けられ、端末にはドコモのロゴを付けさせられるんだろうなと思った方が大半ではないでしょうか。

なんせ同じAndroidOS搭載端末の「HT-03A」においては、ベースとなっている「HTC Magic」の名が表に現れる事はありませんでしたから。

ht-03a_001.jpg


しかしXperiaは、今までとは若干ではありますが扱いが異なっていました。

型番こそ「SO-01B」となっていますが、ブランド名「Xperia」を表に出し、ドコモロゴは取り外し可能な裏蓋のみにプリントするという"大人しい"ものでした。

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グローバル端末「X10」ではドコモロゴの箇所には"XPERIA"とプリントされています。


そして「PRO」シリーズの1つとして従属するのではなく、「ドコモ スマートフォン」という新たなカテゴリが生まれる事となったのです。


それまでのドコモの販売戦略を考えると、珍しい対応だなと感じました。

これは、ソニエリがFOMAでかなり苦戦した経験があった為か、ドコモにあれこれ縛られるのを嫌ったのではないかと推測しています。

「ドコモの言いなりになったままでは自分たちの戦略が実現出来ない」といった内容の思いがあったのかもしれません。

特にソニー・エリクソン社は海外企業で、グローバル展開をしているメーカーなので、日本独自の端末製造に効率性の悪さを感じられた部分も少なからずあったでしょうね。


そしてドコモも今後スマートフォンを中心としたグローバル端末の供給をスムーズにする事を考えた上で合意したのではないでしょうか。
1年程前に新たに展開した4シリーズのルールを早くも崩す事にもなるわけですから、ドコモにとっては苦渋の決断だったかもしれません。


国内の携帯電話情勢において、メーカー主導を提唱する様な事を書きましたが、それでもまだ国内の携帯電話はSIMロック端末として販売されており、ドコモのサポートを受けることが出来る以上、型番はドコモルールに従い、ドコモロゴが入るのも当然の事だと理解しています。


「ドコモ スマートフォン」シリーズの登場は、単にカテゴリが増えただけでそれ程大した事が無い様にも受け取れますが、自分の中では結構大きな出来事と感じています。
Xperiaはキャリアとメーカーの関係を少し変えた機種なのではないでしょうか。

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