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25 2011

「ウォークマンZシリーズ 開発者トークショー」へ行ってきました。

11月19日にソニーストア大阪にて、ウォークマンZシリーズの開発者トークショーが行われました。

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AndroidOSを搭載したウォークマンとして話題ですが、今回は先行展示されているデモ機にも触れてきましたのでその感想も交えつつ、トークショーの内容を覚えている範囲でご報告させて頂きます。
なお、展示されているデモ機は撮影禁止だった為、ヨドバシで撮影したモックの写真を掲載しています。

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今回は、それぞれ企画と設計を担当されたお二方によるトークショーでした。
ソニータブレットのトークショーでは、スライドはVAIOをBRAVIAに繋いで映し出していたのですが、今回はウォークマンZシリーズをHDMI経由でBRAVIAに映し出して進められていました。

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カラーはレッド/ブラックの2色。
ソニーストア限定で「プラチナホワイト」も展開。


音楽への関心は社会人になるにつれ薄れる中、ウォークマンZシリーズは若い男性をターゲットにして開発が進められたそうです。
アクティブな方が動画やアプリも楽しめるというニーズに応える為に生まれました。

ウォークマンとしては初のAndroidOS搭載ですが、Androidを搭載した理由は、自社(ソニー)だけでオリジナルのアプリだけを提供するとなると必ず限界があるわけで、世界中の開発者が集まりかつ理想としているOSが現れたからだそうです。
汎用OSなら何でも良いというわけではないらしく、名前は伏せられていましたが今まで開発者に受け入れられなかったOSもあったそうです。

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続いて商品へのこだわり。
音質に関しては「S-Master MX」とノイズキャンセリング機能搭載のヘッドホンに対応する事で最高音質が体感出来ます。
"MX"とは"Mobile eXperience"を意味しており、従来のS-Masterを更にモバイル機器に最適化されたものだそうです。
音楽アプリケーションでは歌詞の表示が可能で、聞きたいところの歌詞をタッチするとその箇所へジャンプします。
各楽曲に付いている虫眼鏡アイコンでGoogle検索も出来るそうですが、こういった機能はXPERIAの「∞(インフィニット)ボタン」を連想しますね。

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操作性も重要視されており、サイドには「W.ボタン」というものがあります。
これを押すとどの画面でも画面中央にコントロールパネルが出現。フリックで曲送り/曲戻りも出来ます。コントロールパネルのオン/オフはボタンを押した時の音で分かる様になっています。エレベーターの昇降で音が違うのと似た感じですね。
iPod touchではボタンをダブルクリックするとコントロールパネルが現れますが、これって意外と認知されていないそうです。そういった意味でも、多機能かつシンプルに音楽を楽しめる物理キーの存在は大きいらしいです。

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次にZシリーズの形状について。
まず「第一印象でデカいと思われた人は?」と挙手にて尋ねられました。手を挙げられた方は結構多かった(自分も挙げました)のですが、開発者の方もあえてそのサイズにされたとの事でした。
スマートフォン/iPod touchが普及している中で、その役割に不満を持っていられる方へのニーズを考慮されての結果だそうです。
同じ様な大きさであれば必要性が感じられないからこその差別化というわけです。

Zシリーズはハイパフォーマンスでもあり、CPUはTegra2というデュアルコアを搭載しており、これはソニータブレットでも採用されているCPUだそうで、この大きさの端末にしては結構なハイスペックらしいです。
ブラウジング等他のアプリを起動しながら音楽も操作する際に、スムーズに動作させたいという考えからの採用という事でした。


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横から見ると真ん中が凹んでいます。これは横に持った時に手にフィットする様にという事で、これはまんまXperia arcを連想しますね。
どちらのカラーもツートーンをコンセプトとしており、サイドはアルミの金属に、背面はプラスチックになっています。同じ色だとボタッとしていて物量感があったらしいです。
カーブを描いている背面は光の当たる角度によって色合いが変わる光沢ながら指紋が目立たないというこだわり。

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ディスプレイは空気の層をなくし、映り込みが少なく黒と白がよりはっきりしたものを採用。
コントラストについては他社製品とも比較されているらしいです。


続いては、音楽以外の機能について。
ソニータブレットでも搭載されていたThrow(送信)機能を搭載しており、音楽だけでなく写真等もDLNA対応機器へ送信出来ます。
Zシリーズでこの機能が搭載された経緯としては、外で視聴していたコンテンツを、帰宅時にはテレビ等で続きを楽しめる様にという思いから搭載されたそうです。
おでかけ転送にも対応していますので、先程とは反対に家で楽しんでいたコンテンツを外へ持ち出せます。

HDMI接続において、動画の場合は操作パネルのみがウォークマン本体、映像のみが出力先へ映し出される仕様になっていました。
実演で"餅UI"というものが紹介されました。動画の早送り/巻き戻しにおいて、画面をタッチし左右に指を動かすとお餅の様に白いマークが伸び、その長さ(指の移動量)で早送り/巻き戻しの早さを変えられます。
他には"シーンサーチ"というものがあって、一定時間(実演では15秒)単位でサムネイルを取得し、各サムネイルをタッチするとそのシーンへジャンプします。
音楽だけではなく動画にも力を入れられております。


開発にあたっての苦労話も聞けました。
AndroidOSというものは本来携帯電話向けのOSですから、そこで出てくる文言も携帯電話向けになっています。
例えば「携帯電話の電源を切ります」「3Gネットワーク」「SIM」「SDカード」等Zシリーズには実装していない単語が出てきますので、それらを置き換える必要があります。
収録されている文言は日本語だけでも約10万語あるそうです。
更にそれらが13カ国語存在し、もっと大変なのは、英語等ではただ単語を置換すれば済みますが、例えばフランス語では男性名詞/女性名詞というものがありますからそこもチェックしなければならずかなり苦労されたとの事でした。

他の苦労話としては、研究開発期間が従来の半分から3分の2と、新規の製品としては異例の期間での開発だったそうです。
当然標準的なスケジュールでは間に合わないわけで、搭載される機能がユーザーにとってどんなメリットがあるか吟味したりするのも、通常なら数ヶ月要するところを1週間で行われたそうです。
もう大体決めたら作る、作りながら仕様決定という流れらしく、先述の「W.ボタン」も、企画の方から開発へ「ボタン付けたから」と言われただけで、歌詞のジャンプ・オン/オフの効果音・フリックでの曲移動等はその後に追加された仕様だったそうです。
他の機能についても、どういった動きをするのかというフローチャートが無いものも。
ここまで仕様がはっきりと決められないまま開発が進められていたので、販売員の方にも情報が行き渡るのが遅かったそうです。
カタログを見ても詳しい情報が少ないのもそういった事があったからだそうです。

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店頭では動作可能なデモ機はありませんでしたし、下の写真の様な注意書きもありました。
本当にギリギリのスケジュールだったのでしょうね。

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トークショーの締めとして、ちょっとした面白い(興味深い)裏話。
Androidの仕様としては、PC等の他の機器と接続した場合は、勝手に動作するのではなく注意書きが現れてそれから動作する事が多いらしく、Zシリーズでもその仕様を踏襲していました。
一方で、これまでのウォークマンは接続したら動作する仕様のものが多いらしいのです。
ブルーレイディスクレコーダーでのおでかけ転送の場合、かなり最新のモデルに限りZシリーズでも自動的に動作する仕組みになっていたのですが、少し前のモデルでも非対応という事にネット上では不満の声が多く挙がっていたのを発見し、急遽対応機種を拡大するべく調整されたそうです。
やはりネット上でのチェックって行われているんですね。

他には、ZシリーズはAndroidOSを搭載していますので、公式には対応していないもののGoogleトークやスカイプが動作するらしいです。
しかし、スピーカーは背面にありますので、通話するには裏表を反対に持つ必要がありますw。

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さて、最後にオマケとして、ソニーストアで先行展示されていたデモ機を操作して気付いた事を。
勿論デモ機ですから実際の仕様とは異なる場合がある事をご了承下さい。

Androidを搭載しているZシリーズですが、ソニエリのXPERIAシリーズとは異なり、文字入力にPOBoxはありませんでした。
ホームアプリもXPERIAとは異なりますし、共通点はキーの位置が右がメニュー、左が戻るであるくらいかもしれません。

設定画面等のフォントサイズは大きめでした。画面サイズが大きいのに合わせているのでしょうか。

16/32/64GBがラインナップされていますが、ソニータブレットと同様に、この容量は音楽や動画等を入れる為に使用されるもので、Androidアプリは別扱いです。
展示されていた16GBモデルのデモ機ではアプリ用の容量は約1GBでした。
ソニータブレットの例を考えると、どのモデルでも1GBかと思われます。

不思議だったのは、Zシリーズにはカメラが無いのにアプリ一覧に「カメラ」の項目があり、それに200KB程使用されていました。
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