昨日はソニーストア大阪にて、Sony Tabletの企画・開発を担当されたお二方によるトークショーが行われ、自分も参加してきました。
ソニーストア大阪は基本的に撮影NGなので、会場の雰囲気等を詳しくお伝え出来ないのが残念ですが、端末の写真も交え、覚えている範囲でご報告させて頂きます。
ソニーストア大阪は基本的に撮影NGなので、会場の雰囲気等を詳しくお伝え出来ないのが残念ですが、端末の写真も交え、覚えている範囲でご報告させて頂きます。
トークショーに出演されたお二方ですが、お一人はS/P両シリーズのデザイン担当、もうお一方はSシリーズの設計担当という事でSシリーズについての話が多かったです。
ちなみにお二人共このプロジェクト参加の前はそれぞれVAIOシリーズを担当されていたそうです。
Sony Tabletはサービスを楽しむものとして開発されました。
快適なコンテンツ体験をゴールとされているそうです。
開発に携わった方々は、先に挙げた様にVAIO担当だった方の他にも、Walkman担当だった方やReader担当だった方と多岐に渡るそうです。
VAIOのモバイルPCだと薄さ軽さにこだわって、「この大きさにこれだけのものを詰め込みました」とスペック面でのアピールが多かったのですが、Sony Tabletはソフト面を重視し、コンテンツが主役というスタンス。
AndroidOSを採用しているのも、あくまでそういったコンテンツを利用する為の"手段"だそうです。
コンテンツについては10月以降から開始されるものもあるそうです。
続いては各シリーズについての話。
まずはSシリーズ。
画面に集中してもらいたいという思いから、フロントにはソニーロゴすらありません。
Sシリーズと言えば上部のあの丸みが特徴ですが、開発当初は他社にもよくある薄くて軽くてのタイプだったのですが、ある日デザイン側から丸みを取り入れたあのカタチが案として浮上。結果そちらに舵を切ったという経緯があったそうです。
ただ、開発途中での変更だったので技術者の方とはモメたそうです…。
あの丸みのおかげで、重心が丸み側に移るので、そちら側を持つ事により長時間持っていても疲れない効果があります。
重量は、当初は約650gだったものが最終的に598gにまでなりました。
ある程度仕様が決まっているものを50g削るのは大変だったと思います。
材料から見直されたそうです。
画面サイズを決めるにあたってはプロトタイプを作成し、実際に手にとって決められたそうで、画面サイズが10/9/8インチの3パターン×アスペクト比が4:3/16:9/16:10の3パターンの計9パターンが作成されたそうです。
背面のドットがある事で握りやすさが増しています。
上部のカーブされた箇所にもドットパターンを入れるのは大変だった様です。
実はよく見るとドットに紛れてマイクがあるのも細かなこだわりだとか。
堅牢性も大事にされており、丸みがある分ある程度厚みも確保出来る上部とは異なり、下部は細くなっていますので、ここにはマグネシウムのシャーシを使用しています。
こういった堅牢性の技術はVAIOのtypeGからの流用もあるのだとか。
"長時間持つ"という事で発熱の面でも、カバーにグラファイトを用いる事による熱の拡散や、バッテリーをCPUから出来るだけ離して劣化を軽減するという工夫がなされています。
タッチパネルの感度にもソニー独自のチューニングがされており、指に吸い付く様な気持ち良さを大事にされています。
特徴的なのは、文字入力等の際には指が離れると確定する仕様のものが多いのですが、Sony Tabletは指が触れた瞬間に確定する様になっています。
これはリスクをも含んでおり、そうした仕様にすると今度はノイズまでも拾いやすくなってしまうので、こちらの調整にも苦労されたとの事でした。
Sシリーズのタッチパネルは10点認識なのですが、それは「このタブレットでピアノを演奏したい」という開発者の意見があったからだそうです。
Sシリーズの特徴としてリモコンがあります。
登録しておけば色々な機器のリモコンとして使用可能ですが、DLNAによる連携も面白かったです。
トークショーでは、Sシリーズ内の動画をあらかじめ登録しておいたBRAVIAに転送して再生するデモンストレーションをやっていたのですが、思わず客席から感嘆の声が。
何がスゴいかと言うと、手順がシンプルなんです。動画のサムネイルをテレビのアイコンにドラッグするだけ。
テレビに転送すれば、今度はリモコンに早変わり。
機器の連携って珍しくはないですが、これ程までに直感的で簡単なのは無いのではと仰っていました。
オプションのクレードルにもこだわりがあって、それはパッと置いてサッと取れる事。
その為、従来のタブレットでよく採用しているmicroUSBだとどうしてもそれが実現出来ないので、携帯電話なんかで見かける充電端子が採用されました。
ちなみにクレードルの角度は2段階調節が可能です。
続いてPシリーズ。
Pシリーズは閉じるとラウンド状に膨らんでいますが、この辺はSシリーズの丸みとも通ずるSony Tabletの特徴ですね。
Pシリーズは、2つの画面をごく自然に1画面として使える様に配慮されています。
上下の画面の隙間は、初めは13mmだったものが最終的には9mmにまで縮めたそうです。
画面の大きさや解像度はSシリーズ同様色々な意見が出たそうですが、よく使うであろうブラウザーの閲覧を快適にする為に、横の1024ドットはマストだろうと。
そして、文字が小さすぎてはいけないという理由等から今のサイズに落ち着いたそうです。
基本的に2つの画面を1画面として使用しますが、アプリ一覧でバックが紫になっているプリインアプリは2画面を分けて使える様にもされています。
例えばカメラだと、撮影する画像は下画面で、プレビューは上画面に別れています。
他には、プレビューで静止画を見る時は上画面に表示され、下画面はサムネイル一覧が表示されるのですが、実はエアタグを登録している画像を表示すると下画面はその位置のマップが表示されます。
開発者の方も、是非外へ持って行ってGPSをオンにして写真を撮って下さいと仰っていました。
Sony Tabletは色々なサービスの受け皿となるハブの様な存在で、今後のサービス追加により進化していくデバイスとも語られていました。
ソニーの豊富なコンテンツを利用出来る事から、「ソニーの総力戦」とも仰っていました。
こういった思想にどれだけ共感出来るかでこの商品の価値は大きく分かれるのではと思います。
正直、純粋にAndroidタブレットが欲しいだけなら他の製品の方が優っている点も多くあるわけで。
以上がトークショーのレポートです。
先程挙げたSシリーズのプロトタイプやカバーを外した内部構造も見る事が出来たのですが、撮影不可だったのでお伝え出来ないのが残念です。
実際に開発者の方のお話が聞けるのは興味深いですね。
製品に関する細かなこだわりを聞いてから再び製品を手に取ると、また違った感覚が味わえます。
有意義な一日を過ごせました。
ちなみにお二人共このプロジェクト参加の前はそれぞれVAIOシリーズを担当されていたそうです。
Sony Tabletはサービスを楽しむものとして開発されました。
快適なコンテンツ体験をゴールとされているそうです。
開発に携わった方々は、先に挙げた様にVAIO担当だった方の他にも、Walkman担当だった方やReader担当だった方と多岐に渡るそうです。
VAIOのモバイルPCだと薄さ軽さにこだわって、「この大きさにこれだけのものを詰め込みました」とスペック面でのアピールが多かったのですが、Sony Tabletはソフト面を重視し、コンテンツが主役というスタンス。
AndroidOSを採用しているのも、あくまでそういったコンテンツを利用する為の"手段"だそうです。
コンテンツについては10月以降から開始されるものもあるそうです。
続いては各シリーズについての話。
まずはSシリーズ。
画面に集中してもらいたいという思いから、フロントにはソニーロゴすらありません。
Sシリーズと言えば上部のあの丸みが特徴ですが、開発当初は他社にもよくある薄くて軽くてのタイプだったのですが、ある日デザイン側から丸みを取り入れたあのカタチが案として浮上。結果そちらに舵を切ったという経緯があったそうです。
ただ、開発途中での変更だったので技術者の方とはモメたそうです…。
あの丸みのおかげで、重心が丸み側に移るので、そちら側を持つ事により長時間持っていても疲れない効果があります。
重量は、当初は約650gだったものが最終的に598gにまでなりました。
ある程度仕様が決まっているものを50g削るのは大変だったと思います。
材料から見直されたそうです。
画面サイズを決めるにあたってはプロトタイプを作成し、実際に手にとって決められたそうで、画面サイズが10/9/8インチの3パターン×アスペクト比が4:3/16:9/16:10の3パターンの計9パターンが作成されたそうです。
背面のドットがある事で握りやすさが増しています。
上部のカーブされた箇所にもドットパターンを入れるのは大変だった様です。
実はよく見るとドットに紛れてマイクがあるのも細かなこだわりだとか。
堅牢性も大事にされており、丸みがある分ある程度厚みも確保出来る上部とは異なり、下部は細くなっていますので、ここにはマグネシウムのシャーシを使用しています。
こういった堅牢性の技術はVAIOのtypeGからの流用もあるのだとか。
"長時間持つ"という事で発熱の面でも、カバーにグラファイトを用いる事による熱の拡散や、バッテリーをCPUから出来るだけ離して劣化を軽減するという工夫がなされています。
タッチパネルの感度にもソニー独自のチューニングがされており、指に吸い付く様な気持ち良さを大事にされています。
特徴的なのは、文字入力等の際には指が離れると確定する仕様のものが多いのですが、Sony Tabletは指が触れた瞬間に確定する様になっています。
これはリスクをも含んでおり、そうした仕様にすると今度はノイズまでも拾いやすくなってしまうので、こちらの調整にも苦労されたとの事でした。
Sシリーズのタッチパネルは10点認識なのですが、それは「このタブレットでピアノを演奏したい」という開発者の意見があったからだそうです。
Sシリーズの特徴としてリモコンがあります。
登録しておけば色々な機器のリモコンとして使用可能ですが、DLNAによる連携も面白かったです。
トークショーでは、Sシリーズ内の動画をあらかじめ登録しておいたBRAVIAに転送して再生するデモンストレーションをやっていたのですが、思わず客席から感嘆の声が。
何がスゴいかと言うと、手順がシンプルなんです。動画のサムネイルをテレビのアイコンにドラッグするだけ。
テレビに転送すれば、今度はリモコンに早変わり。
機器の連携って珍しくはないですが、これ程までに直感的で簡単なのは無いのではと仰っていました。
オプションのクレードルにもこだわりがあって、それはパッと置いてサッと取れる事。
その為、従来のタブレットでよく採用しているmicroUSBだとどうしてもそれが実現出来ないので、携帯電話なんかで見かける充電端子が採用されました。
ちなみにクレードルの角度は2段階調節が可能です。
続いてPシリーズ。
Pシリーズは閉じるとラウンド状に膨らんでいますが、この辺はSシリーズの丸みとも通ずるSony Tabletの特徴ですね。
Pシリーズは、2つの画面をごく自然に1画面として使える様に配慮されています。
上下の画面の隙間は、初めは13mmだったものが最終的には9mmにまで縮めたそうです。
画面の大きさや解像度はSシリーズ同様色々な意見が出たそうですが、よく使うであろうブラウザーの閲覧を快適にする為に、横の1024ドットはマストだろうと。
そして、文字が小さすぎてはいけないという理由等から今のサイズに落ち着いたそうです。
基本的に2つの画面を1画面として使用しますが、アプリ一覧でバックが紫になっているプリインアプリは2画面を分けて使える様にもされています。
例えばカメラだと、撮影する画像は下画面で、プレビューは上画面に別れています。
他には、プレビューで静止画を見る時は上画面に表示され、下画面はサムネイル一覧が表示されるのですが、実はエアタグを登録している画像を表示すると下画面はその位置のマップが表示されます。
開発者の方も、是非外へ持って行ってGPSをオンにして写真を撮って下さいと仰っていました。
Sony Tabletは色々なサービスの受け皿となるハブの様な存在で、今後のサービス追加により進化していくデバイスとも語られていました。
ソニーの豊富なコンテンツを利用出来る事から、「ソニーの総力戦」とも仰っていました。
こういった思想にどれだけ共感出来るかでこの商品の価値は大きく分かれるのではと思います。
正直、純粋にAndroidタブレットが欲しいだけなら他の製品の方が優っている点も多くあるわけで。
- - - - -
以上がトークショーのレポートです。
先程挙げたSシリーズのプロトタイプやカバーを外した内部構造も見る事が出来たのですが、撮影不可だったのでお伝え出来ないのが残念です。
実際に開発者の方のお話が聞けるのは興味深いですね。
製品に関する細かなこだわりを聞いてから再び製品を手に取ると、また違った感覚が味わえます。
有意義な一日を過ごせました。
- 関連記事
-
- AndroidOS3.xのバージョン情報を連打すると… (2011/09/17)
- 「ARROWS Tab LTE(F-01D)」を触ってきました。 (2011/09/13)
- 「GALAXY Tab 10.1 LTE(SC-01D)」を触ってきました。 (2011/09/12)
- 「Sony Tablet 企画・開発者トークショー」へ行ってきました。 (2011/09/11)
- 「Sony Tablet」を触ってきました。(P) (2011/09/06)
- 「Sony Tablet」を触ってきました。(S) (2011/09/05)
- 「Xperia ray(SO-03C)」レビュー (2011/08/12)
スポンサーサイト